ひと口に高圧ホースといっても、その種類は用途によって千差万別。価格だけで選ぶのは、思わぬ事故の元です。高圧ホースや接続の継手は、ブリヂストン等の信頼できるメーカーの製品を選びましょう。漏れなどを見つけた場合、迅速に修理する事も重要です。
高圧ホースは、必要とされる耐圧性、耐摩耗性、耐熱性、またホース内を流れるものによって、使用するものを選ばなくてはなりません。
水洗浄を行うためのホースに、作動油を流すことはできません。
ホース自体の耐性を超える状況での使用は、最悪の場合破裂して大きな事故を起こす可能性があります。
価格だけでなく、スペック表を見ながら、用途に合ったものを選んでください。
タイヤで有名なブリヂストンは、非常に多種多様な高圧ホースを取り扱っています。
鉱物性作動油用「パスカラート」は、最高使用圧力によって何種類もの製品が揃えられており、もっとも耐圧力の高いPA35になると34.5MPaまで使用することができます。
圧力洗浄機の水圧が、だいたい10MPaですから、かなりの圧力に耐えられることになります。
パスカラートはISO準拠製品に比べて、曲げ半径が3分の2程度なので、配管スペースが少なくて済むのも特徴です。
高圧ホースのジョイント部にある継手の選択も重要です。
適合していない継手を用いると、ホースが離脱してしまいます。
スペック以上の負荷をかけるのも止めましょう。
継手自体は大丈夫でも、ホースがそれに耐えられず、破裂につながります。
また、加圧中の継手の締め直しも危険です。
「抜け」の原因になったり、流体が高温だったりすると、火傷をすることがあります。
締め直しは作業を中断し、安全を確認してから行いましょう。
もしも作業中に高圧ホースから油漏れ、水漏れが見つかった場合。
工期も迫っているし、この程度ならと、そのまま作業を続行するのは、たいへん危険であり、絶対に避けるべきです。
しかし状況によっては、続けざるをえないこともあるでしょう。
その場合は、「K.Tプロダクト」や「ホースマン」などの修理業者に依頼して、処置をしてもらってください。
出張修理で応急処置が済んだ後には、その高圧ホース使用機器は、しっかりと点検整備することが、事故を起こさないためにも大切です。