ゴールデンハムスターから改良されたキンクマは、いまではハムスターで一番の人気種です。比較的飼育がしやすいので、初心者でも飼うのは難しくありません。上手くいけば子供を産ませることだってできます。大事に育てて、寿命の長いキンクマとの生活を。
アニメ番組が大ヒットする以前から、ハムスターはペットの人気種でした。
その愛らしい姿やしぐさは、見ているだけで、心に癒しを与えてくれます。
その中でも特に人気が高いのが、「キンクマハムスター」といわれる種類です。
キンクマはゴールデンハムスターを品種改良して生まれたもので、もともと自然界にはいませんでした。
しかし存在が知られるやいなや、美しいアプリコット色をしたこのカラーハムスターは、一躍ペット界の人気者になってしまったのです。
キンクマはハムスターの中では慣れやすい部類に入ります。
とはいえ可愛さのあまり、いきなり抱きあげて頬ずりなんてされれば、やはり驚かせてしまいます。
こういうことを繰り返していると、キンクマは飼い主に対して警戒心を抱くようになり、心を開いてくれません。
抱き上げる時はまず声をかけたり、餌をあげる時に手のひらから与えるなどして、徐々に親睦を深めるようにしましょう。
優しい気質のキンクマではありますが、気の合わない相手とは良くケンカをする事があります。
一つのケージでの複数飼育は、やめておいた方が無難です。
気が合わないとケンカをしてしまうのは、キンクマも人間も同じです。
けれどもうちのキンクマの子供が見てみたい、と思う事もあるでしょう。
そんな時は、いきなり同じケージに雌雄を同居させるのではなく、二つのケージを隣り合わせて生活させると、慣れてくることがあります。
様子を見計らって同じケージに入れてみて、ケンカをしないようなら、ペア誕生かもしれません。
もしそのペアから子供が産まれたなら、しばらくの間はストレスを与えないようにする事が肝心です。
母親はナーバスになっているので、育児放棄や、最悪の場合子供をかみ殺してしまう場合があります。
たいてい、ハムスターの寿命は2年から3年といったところです。
でも健康管理に注意すれば、その期間も長くなります。
ケージを清潔に保つ事は、病原菌の繁殖を抑えます。
こまめな掃除を心がけてください。
ハムスターは低温にも弱いので、気温が20度を下回る季節には、保温に気を配ることも大切です。
それから、ハムスターには人間の食べ物を与えてはいけません。
中毒を起こすことがありますから、専用のペットフードを食べさせましょう。
繊細な配慮で、キンクマとの生活を楽しんでください。